「こっちの袋はなーに?」
そばに置いてあった封筒をあたしと新一が逆さにして開けた
「あ…それは…」
「ゲッ」
「オレが尾行して撮影した…」
やば、まざっちゃた!
「殺された男の…写真なんだよ!!」
フン…やっぱりガキはガキだな…
違和感を感じながら思わず見ていたらガキ供が写真をぶちまけたものだから頭を殴った
途端にさっきまで考えていたことがあほらしくなる
「もー、すぐぶつんだから…!!」
そーよ。そーよ
封筒の写真と机の上にあった写真をまぜてしまって慌てていたらおじさんに殴られたあたしと新一は涙目になりながら蘭にしがみついた
「でも…殺されたのは本当にこの人なの?死体、燃えちゃったんでしょ?」
「ああ。それは確かだ…死体が見つかった火祭りの矢倉のそばに、被害者の免許証が落ちてたんだよ!!」
「「!?」」
「歯形も一致したし、まちがいない!!」
「ふーん…」
「おかしいわね…普通、犯罪者は犯行を隠すものなのに…」
「…ああ。わざと見つかりやすい矢倉の中に死体を隠したり、死体の身元がわかる手がかりを残したりするなんて…あまりにも作為的すぎる!!」
「そして死体が見つかって得をする人間はただ1人…保険金の受取人である、阿部って人だけね」
おじさんのいうとおりよ…
犯人はその人しかいないわ!!だけど、彼にはアリバイがある…
何か…何かあるはずよ…このアリバイを崩す糸口が…
「「!?」」
こ、これは!?
たくさんの写真の中から1枚の写真を新一が取り出しつられて見てみるととある事実に気づいた
→あとがき