「あ!お父さん、出てきた!!」
蘭のいう通りあれから数分たってようやくおじさんが出てきた
「怪しい!!絶対に怪しい!!!奴が犯人でまちがいない!!50万だぞ!?男を3日間尾行しただけで、50万円!!いくらなんでも高すぎる!!それに、あの自信満々な不適な態度…ますます気にくわね―!!」
しかも無茶苦茶不機嫌になって
「じゃあ、なんでその人捕まえないのよ?」
「アリバイが完璧なんだ…しかも、そのアリバイを証明させられたのは…このオレなんだよ!!」
「「「え?」」」
滅茶苦茶不機嫌なおじさんに何故そこまでいうなら逮捕しないのか、と蘭が問いかけるがどうやらおじさんの疑っている人物のアリバイは完璧でしかもそれを証明させたのはおじさんなのだという…
「死体が発見されたのは、火祭りのあった木曜の夕方…そして、その前日の水曜の夜まではオレがずっと尾行していた…つまり犯行は…水曜の夜から木曜の夕方にかけて行われたことになる…」
「じゃあきっとお父さんの疑ってる人はその1日の間に…」
「無理なんだよ…奴は水曜の朝から金曜の夜にかけてずっと旅行に行ってたんだよー奴の会社の社員旅行にな!!」
「ふーん…じゃー、なんでその人にそんなにこだわるの?」
アリバイが完璧ならなぜそこまで疑うのかと蘭がおじさんに聞くと…
「フ…それは…オレの、探偵のカンってヤツよ!!」
といい切った
「あっそ…」
「「…」」
アリバイねー…
宛になるんだかならないんだかわからないカンに呆れつつそこまで完璧なアリバイを作るなんてどんな依頼人なんだろうと考えていた