FILE.10
「―ったくよー…威力にもほどがあるぜ」
「まったく、あんな所で使って…気をつけて使いなさいよ?」
「わーってるよ」

ホントにわかってんのかしら?
今は学校も終わって帰り道
体育の時のことは新一も驚いていたみたい

「あ」
「ん?」
「「あー、おじちゃん!!」」
「ゲッ」

…そんなあからさまに嫌そうな顔しなくても
会話しながら新一と歩いていたら新聞を持っているおじさんを見つけた

「何してるの?」
「しーっ!しーっ!!仕事だよ、仕事!!」

へー…おじさん仕事来たのね
で、何を依頼されたのかしら?
…もしかして

「もしかしてあの人を尾けてるの?」
「わーっ、聞こえたらどーする!?邪魔だ、帰れ!帰れ!!蘭には、当分帰らんからメシはいいといっとけ!!わわわっ」
「?」
「いやあ…」

あれで尾行というのかしら…?
おじさん曰く男の人尾行してらしいがあたしにはゴミ箱を倒して男の人に不思議がられている様子を見たらとても尾行しているとはとても思えなかった


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