FILE.10
「しょ、小学校!?」
「な、なんであたし達が!?」
「おお!転校の手続きはワシがしといてやったぞ!!」

…そういうことじゃなくて
あたしと新一が博士ん家にいたとき、突然博士が小学校に通えといいだした
…あしと新一に小学校からやり直せとでもいうのかしら?
「いくら中身が高校生といっても外見は小学1年生じゃ!!学校に行かんと怪しまれる!!」
「でもよー…」
「…そうはいってもねえ」

博士のいい分もわからないわけでは無い
…それでもやっぱり小学校は、ね
さすがに抵抗あるわよ?
なんせ中身は高校生だもの

「おお!そういえばできとるぞ!!君らに頼まれとった犯人を捕まえるメカ…」
「ホ、ホント!!」
「案外できるの早いわね」

あたし達にランドセルを渡して箱の中を探しながらいう博士

「“キック力増強シューズ”と“移動式ローラーシューズ”じゃ!!」
「「へ?」」
「“キック力増強シューズ”は電気と磁力で足のツボを刺激し、筋力を極限まで高める道具じゃ!!このシューズでボールを蹴れば、犯人はひとたまりもないぞ!!まあ、サッカーの得意な新一君なら使いこなせるじゃろう!!」
「ありがとよ、博士!!」
「そして次に“移動式ローラーシューズ”は進む速さがレベル1〜レベル3まで選べて、レベル3を選ぶと男子陸上選手の走るスピード以上走ることが可能じゃ!怪しい人物に追いかけられても絶対に逃げ切れるぞ!!ちなみに使い方は“キック力増強シューズ”と同じじゃよ!」
「ありがとー、博士」
「辛いこともあるじゃろうが、もう少しの辛抱じゃ!!元の体に戻るまでのな!!」
「ああ!!」
「ええ」
「参観日になったら来てくれよ―!!」
「絶対によ―?」
「おお!」

―とは、いったものの
日本警察の救世主と呼ばれた高校生探偵達がガキ/お子にまじってお勉強とは…

「はーい、みんな1+1は―?」
「「「にぃ〜っ!!」」」

かんべんしてよ…
こういった経緯があり小学1年生の授業を受けることになったあたしと新一だが授業内容に早速絶望していたのであった


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