FILE.9
「お、お父さん?」
「―と、いいたいところだが…実はそうじゃない…」
「え?」

蘭達は突然何も話さなくなったおじさんを不思議に思ったがさっきと違う推理を話始めて驚いていた

「ー山岸さん…あなたは、この部屋の合い鍵を持っていましたね…」
「は、はい…」
「ー当然、容疑はあなたにもかかる…もしあなたが犯人でわたしに死体を発見させるためにわざわざ依頼に来たとしたら自分の無実を証明する証拠やアリバイを用意しているはずだ…だが、そんな物は残されていない…そして沖野ヨーコさん」
「は、はい!!」
「ーあなたにも同じことがいえます…真っ先に疑われるのは、家主のあなたですからね」
「じゃあ、犯人は…池沢ゆう子か!?」

2人が犯人じゃないとわかった目暮警部が池沢さんを疑う

「ちょ…」

ここで新一から蝶ネクタイをもらってあたしが推理を続けた

「ーいや…それもちがう」
「な!?」
「ーゆう子さん…あなたは、この部屋に入った事を隠していた…だが、殺された男に襲われた事は自分からはなしましたね…もし、犯人ならたとえはずみで殺したとしても男と出会った事はいわないはずだ…なぜなら、あなたが部屋に入った事は証明できても男と接触したかどうかはわかりませんからな」
「し、しかし君のいってることは…」
「ーそう…あくまでも心理的な推測です…その3人が犯人じゃない証拠にはなりません…しかし、その推測を裏付ける証拠ならあります…」
「え?」
「山岸さん、あなたが隠した髪の毛だ!!」
「なに!?」
「ーわたしは見ていたんですよ…足が滑ったふりをして、あなたが死体の指から髪の毛を抜き取るのを…」
「きさま…」
「あ、あ…」

…コレ、面白いけどおじさんの口調で話さないといけないから大変ね
めんどくさくなったから蝶ネクタイを新一に返す

「やっぱりこいつが犯人か!!」
「ーちがいますよ…わたしが問題にしているのはなぜ山岸さんがそんな事をしたかではなくて、どうして、死体の指に髪の毛があったかだ…後ろから刺されて即死の人間がなぜか刺した人間の髪の毛をつかんでいた…不思議だと思いませんか?」
「そ、そういえば…」

渡された新一は蝶ネクタイを使って推理を続け目暮警部は山岸さんを掴んだままおじさんもとい新一の話に納得する


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