「目暮警部までオレ達が子供になったとたん、相手にしてくれねー…」
「でも、大人にはなれないし…」

大人…

「新一！！蝶ネクタイは…！？」

阿笠博士から蝶ネクタイ型変声機を貰った事を思いだして新一に使うようにいう

「蝶ネクタイ？…あ！！よーし、このダイヤルを大人の声に合わせて…」
「ー警部！！ソファーの下にあんな物が！！」
「ん？だ、誰だ！？ソファーの下…こ、これは！？イヤリング…？」

変声機を使って大人の声でいうと目暮警部は戸惑いながらもソファーの下を見てイヤリングを見つけた

「そ、それはゆう子さんの…」
「ゆう子さん？」
「わたしと同期デビューの池沢ゆう子さんです…よく仕事でいっしょになるんで何度も見た事があるんです…でも、どうしてゆう子さんのイヤリングがわたしの部屋に…」
「そ、そういえば…池沢ゆう子はドラマの主役をヨーコにとられて恨んでいると聞いた事があります…」
「ゆ、ゆう子さんがわたしを…」
「フッフッフ…今度こそわかったぞ…犯人は池沢ゆう子だ！！！奴を捕まえろ！！！ですよね、警部殿！！」

山岸さんから“池沢ゆう子”さんが沖野さんの事を恨んでいたと聞くとおじさんは池沢さんが犯人だと言い張った

「あ、ああ…署まで参考人として…いや…直接ここに来てもらおう！！」
「そういうことだ！！急げ！！！」
「は、はい！！」

ー犯人は池沢ゆう子！！そいつにまちがいない！！
ーいや…現場の状況から見て当然、犯人は沖野ヨーコ！！
だが、その動機は！？
マネージャーのあの行動…
そして、部屋に残された奇妙な痕跡はいったい…

駒はそろったわ！！
あとはどう組み立てるかね…
それぞれが犯人が誰か考えた後、あたしと新一は新たに浮上した人物とこれまでに集まった情報をどこから整理していくか悩んでいた

→あとがき