FILE.7
「窓には鍵がかかっているしここは25階…外部からの侵入は不可能に近い…となるとあの玄関のドアただ1つ…そして、凶器からはヨーコさん以外の指紋は発見されなかった…つまり犯人は…この部屋の主のあなたしか考えられない…」
「そ、そんな、わたし人殺しなんか!!」
「そうですよ警部殿!!ヨーコさんはわざわざわたしに依頼を…」

目暮警部がイスに座ってヨーコさんが犯人だろうというと沖野さんとおじさんは否定をする

「フン…依頼主が犯人というのはよくあることだ…」
「しかしですねー…」
「普通、合い鍵とかあるんじゃないかしら?」
「そーそー」

おじさんと目暮警部が話し合っている時あたしが口を挟むと新一も同意するように頷く

「!?」
「ダメ!!」
「うぐっ」

すると、近くにいた蘭がまたおじさんに怒られると思ったのかあたしの口をふさいだ

「ま、またこいつら…」
「あ、合い鍵ならマネージャーの山岸さんが…」
「ハ、ハイ…」
「な、なんだと…そうかわかった!!犯人は…マネージャーの山岸!!おまえだ!!!おまえはきっとヨーコさんにふられたんだ!!その腹いせにこんなことを…」
「おいおい…ヨーコさんが犯人じゃない根拠は?」

やけに自信たっぷりに答えるおじさんに目暮警部が聞くと…

「こーんなにかれんなヨーコさんが犯人なわけないでしょ?」

と、いわれ

「あ、そう…」
「「…」」

バーカ…
…おじさんって、ホントにバカね
あたし達3人(目暮警部を含め)は呆れていた


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bkm
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