FILE.7
「なるほど…では、あなたがこの部屋に来た時にはもうこの男は殺されていたと…」
「は、はい…」

しばらくして蘭が呼んだ警察が沖野さんの部屋に到着して死体を発見した時の状況を家主である沖野さんに聞いていた

「そしてその時いっしょに居合わせた探偵が…」
「この毛利小五郎であります。目暮警部殿!!」
「…」

…うわあ、
すごい嫌そうな顔してるわね目暮警部…
目暮警部はおじさんを見ると嫌そうな顔をしてたけどおじさんは嬉しそうに笑っている

「いやー、懐かしいですなー!!警部殿と追った事件の数々!」
「ああ…おまえが部下だったおかげで、ほとんど迷宮入りになったがな…しかしこの部屋暑いですなー…いつもこんなにヒーターを強く…?」
「いえ…こんなに強くは…それに、出かける時はちゃんと電源を切ったはずなんですが…」
「そりゃー、妙ですな…」
「妙なのはそれだけじゃないですよ、目暮警部…わずかですが死体のまわりにぬれた跡があります…」

目暮警部が呟いた言葉に続いて新一が口を挟む

「そして、死体のそばのこのイス…こんなに荒らされた部屋の中でなぜかこのイスだけ立ってるわ…」
「…」
「さらに、この暑すぎるこの部屋…死亡推定時刻をくるわせるためなのかも…」
「いや、まてよ…それなら死体を水につけた方が…効果的に…」
「…」

どこから取り出したのか虫眼鏡を持った新一につられてあたしも話だし、あたし達を見ているおじさん達に気づかず喋り続け…

「「ハハハ…」」
「…」
「その子達は?」
「知り合いから預かってる子達ですよ…仕事の邪魔するなっていったろ!?」

…痛いなあ
もうちょっと手加減してくれてもいいじゃない…
その視線に気づいた時にはおじさんが拳を握っていてあたしまで殴られた

「どうだ?死因はわかったかね?」
「やはり、背中にささった包丁によるものです…おそらく即死だったでしょう…」

目暮警部が鑑識の人に聞くとどうやら即死だったらしい


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bkm
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