FILE.6
「ハハハハハ!!そんなにダメかね、毛利探偵は!!」
「まったく役にたたないわよ。あのアイドルオタク!」
「まあ、そういうな…あれでも昔は敏腕刑事だったんじゃから…」

博士の家に着いておじさんのことを話している
アレが敏腕刑事ね…今じゃ想像もつかないわ
博士がいうようにあたし達が小学生だった頃、おじさんは探偵じゃなくて刑事だった

「くっそー。こっちは早く黒ずくめの男を探し出してオレ達の体を小さくした薬を手に入れなきゃいけねーっていうのによー!!」
「ほんとにね!あれじゃあ本当にいつまでたっても黒ずくめの情報なんか来ないわよ」
「まーまー、焦るな望君、新一君…奴らは君らを殺そうとしてその薬を使ったのじゃ…君らの死体がないとわかれば、必ず動き出す!!それまでの辛抱じゃ!!焦ってこっちから動く事はない…それより、この事はワシと棗君以外にはいっとらんじゃろうな…もし、君らの正体が工藤新一と黒崎望だとバレたら…」
「わかってるよ!!オレと望だけじゃなく、オレと望のまわりの人達も危ないっていうんだろ?」
「心配しないで!ちゃんと蘭にもおじさんにもの日向と江戸川コナンで通してるから」

…博士ってたまに心配性よね
なつ兄にちゃんと話してくれたみたいだし…
それは関係ないか…

「おお…蘭君といえば、昨日もウチに来たぞ…」
「「え?」」
「あれは、昨日の夕方だったかのう…」

―…

「どうしよう博士!!望と新一、今日も学校に来てないのよ!!家にもずっと帰ってないみたいだし、わたしと遊園地行った日から、行方不明なのよ!!棗に聞いても誤魔化されるし…」
「ど、どうしたらって…」
「そういえば、あの日望と新一妙に黒ずくめの人達の事を気にしてたから…もしかしたら、あの後あの人達に…わたし、やっぱり警察に知らせて来る!!」
「ま、まて。はやまるな!!なーに、あいつらのことじゃ…また変な事件に首をつっこんでおるんじゃろう…心配無用じゃ!!どーせそのうちひょっこり帰って来るよ!!第一、もし望君が本当に危ない目にあってたらあの棗君が黙っておらんじゃろ?」
「そ、そうだよね…」

―…

「―と、とりあえずゴマかしたが、どこまで隠しとおせるか…」

蘭ったら…
家じゃそんな素振り見せなかったのに…


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