「おっ、ヨーコちゃんだ!!相変わらず可愛いよ―!」
「ハハハ…」
「いい歳こいてあのヒゲオヤジ…」
…これじゃあ立派なアイドルオタクよね
よく考えたらあたしの知ってる人ってオタクだらけじゃない
おじさんの声を聞きながらふと後ろを見たらアイドルの“沖野ヨーコ”のポスターが貼ってある
「ここにいてもしゃあねぇから博士ん家行こーぜ」
「…そうね。あたし達、ちょっと外に遊びに行ってくるね…」
「ゴーゴーヨーコ!!」
一応おじさんに一言声をかけたけど多分聞こえてないわね
「レッツゴーヨーコ―ッ!」
「ダメな大人の見本だな」
「ええ、もしアレがあたしの父さんなら家出するわ」
「そりゃそーだ」
未だに叫んでいるおじさんに呆れながらあたしと新一は博士の家に向かった