FILE.4
「パパァ、助けて〜っ!!!」
「あ、晶子…」

…やっぱり麻生さん以外の犯人がいたのね
仲間じゃないみたいだけど
受話器から女の子の声がして本当に別の誘拐犯がいることが分かる

「ークックック…オレは気がみじけーんだ…さっさと3億円用意しないと、ガキはぶっ殺すぜ…」
「や、やめてくれっ!か、金はなんとかする…だから晶子の命だけは…」
「ご主人。もっと話を延ばして犯人の居場所を聞きだして…」
「い、居場所……?」
「!?誰だ!?そこにいるのは!?まさか、サツじゃねーだろーな!?ヘタなマネしやがると…」

別の犯人が現れ、女の子を殺すといわれたことに焦る依頼人におじさんがいろいろと聞きだすようにいうけど犯人に聞かれてしまった

「ーパ、パパー、わたしがいるのは学校の倉庫よ!!」
「ーな!?」
「ー窓から煙突の見える、どこかの学…きゃ!!」
「あ、晶子…」
「ーチッ。また後で電話する!!早く金を用意するんだぞ!!」
「晶子ぉ―っ!!!」

居場所を知られて焦った犯人は電話を切ってしまう

「窓から煙突の見える学校の倉庫?」
「ハ、ハイ…娘は確かにそういっておりました…」
「しかし、それだけではどこの学校か特定できん…遠くに逃げている可能性もあるし…」

…おじさんのいう通り、煙突の見える学校だけじゃどこの学校までかは特定できない
それに…

「まずいわね…犯人は、場所を知られて焦ってるわ…早く助けないと女の子が…」
「ああ。でも、しらみつぶしに捜すには時間がないし…」
「クウン…」
「!?いい乗り物があるじゃない…」

さっきまで新一が蹴っていたボールをつついてる犬を見てあたしは犬を使ったらいいんじゃないかと思った
小学生の身長だったら犬ぐらい乗れるわよね
こういう時は小学生って便利かも…


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bkm
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