「どこに行くんですか。麻生さん?」
さっきみたいにどこかに行こうとしておじさんに呼び止められた麻生さん
…あれでバレないと思ったのかしら?
「何か変ですなー、あなたのいってることは…」
「…」
「犯人があの木を登って逃げたのなら番犬は吠えまくってるはずだ!!おそらく犯人が逃走した後も!!」
「…」
「…」
大丈夫かしら
あたしと新一はおじさんが推理している間、ヒヤヒヤしていた
「だが後でかけつけたお手伝いさん達はあなたの叫び声以外何も聞いていない…それに、犯人を見たはずのあなたの証言はあやふやな点がおおすぎる…黒ずくめの男なんて最初からいなかったんじゃないんですか?麻生さん?いや…誘拐犯人さんよ!!!」
「ひ〜っ…!」
「麻生…きさま…」
「も…申し訳ございません、だんな様〜!!!」
おじさんにすべていい当てられたれたついに麻生さんは白状する
「いったい何のためにこんなことを!?」
「そ、それは…」
「誰かに頼まれたのか!?」
「い、いいえ。これはわたし1人でやったことで…」
「で?お嬢さんは今どこに!?」
「ち、近くのホテルに…」
「よーし、事件解決だ―!!お嬢さんを迎えに行くぞ―!!」
ち、ちがうわ…
まだよ…!!この事件はまだ…
事件は解決したと思っているおじさん達は麻生さんを連れてお嬢さんが誘拐されているホテルに向かおうとした…
「だ、だんな様、お電話が!!」
「ん?何だ、こんな時に!?」
「そ、それが…」
…のだがお手伝いさんが電話を持って来た
依頼人が電話に出ると…
「ー3億円は用意できたかな…?」
「だ、誰だ!!おまえは!?」
それは、
かかってくるはずのない“もう1人の犯人”からだった―…
→あとがき