「これまでの話を整理すると…誘拐されたのは、この家の1人娘。谷晶子さん、年齢10歳…誘拐した犯人は、全身黒ずくめの大男だったと…」
「はい…わたしの執事が目撃者です…そうなんだね、麻生君!?」
「ハ、ハイだんな様…!!」
あたしと新一は今、おじさんと仕事を依頼した人物の話を聞いていた
もちろんいつものようにメモをしながら
「ほかに犯人を見た人はいないんですか?」
「お嬢様の悲鳴を聞いて皆がかけつけた時にはもう犯人は外に…」
「フムフム…」
「なるほどね…」
「では、その時の様子をもっと詳しく…」
「だ、誰ですかこの子達…?」
「いやー。わたしの知り合いの子でして…蘭!!!ちゃんと面倒見てろ!!」
「へ?」
「え?」
「ダメよ、コナン君、柚香ちゃん…わたしのお父さんの仕事の邪魔しちゃ…」
「「う、うん…」」
自分が子供の姿になっているのも忘れていつもの様に事情を聞いたらおじさんと蘭に怒られてしまった
…やば。つい、いつものクセで…
次からは気をつけないと
「その黒ずくめの男の顔は見てないんですか?」
「あたりが暗くて顔までは…」
黒ずくめの男!!!
あたし達の体を小さくした黒ずくめの男…
なんとか奴らを探し出して、元の体に戻らないと…
仲間はずれの名探偵