FILE.2
「…博士。なつ兄には正体バラしてもいいんじゃない?」

何かもう隠す気も失せたわ
それに隠し続けて蘭にいわれても困るしね

「オレもバラしてもいいと思う」
「そのようじゃな。棗君今日泊まりに来たんじゃろ?」
「ああ、そうだけど…」

何であんなに荷物があるのかと思ったら…
今日博士の家に泊まるつもりだったのね

「蘭君が帰ったら詳しく話すということでいいかの?」
「わかった」
「ねぇ博士ー、望と新一は?」

なつ兄には正体をバラすことになったけどさっきまで本を眺めていた蘭がそう聞いてきた

「さ、さっきまでいたんじゃが…なんか用があるって外に…」
「ふーん…」
「…」
「おお。そうじゃ蘭君!!すまんが少しの間、この子達を君の家で預かってくれんか?」
「え?」

蘭を見て何を思ったのか博士は急にそういい出した
そ、そんなことしたら蘭にも正体が…

「いやー、この子達の親が事故で入院したんでワシが世話を頼まれとったんじゃがワシも1暮らしでなにかと大変なんじゃ…」
「いいけど、お父さんに相談してみないと…」
「おー。そーかそーか!引き受けてくれるか!」
「ちょっと、博士!?」
「んなことしていいのかよ?」
「蘭にオレ達の正体が…」

正体を隠せっていい出したのは博士なのに…
上からあたし、なつ兄、新一の順に博士に文句をいっていく

「まあ聞け!!君達の死体が見つからなかった事はいずれ黒ずくめの男達にもわかる…その時はこの家に出入りしている者を真っ先に疑うじゃろう…」
「じゃあ博士の家か俺らん家でもいいじゃねぇか」

あたしもなつ兄の言う通り別に蘭の家じゃなくても、と思う
…というか蘭の家にいたら正体がバレる可能性が高くなるじゃない

「バカ!元の体に戻るには、まず奴らの居場所をつきとめにゃならんといったじゃろ!!蘭君の家は探偵事務所じゃぞ!!」
「そうか!探偵事務所なら…」
「「「奴らの情報が、入ってくるかも!!!」」」

なるほど…
それなら話はわかるわね

「「ボク達/あたし達、ねーちゃん家がい―っ」」
「まあ。かわいー!!」

3人の意見が合致したところであたしと新一は蘭の足に抱きついた
蘭の家に行くことになり、博士となつ兄に手を振って別れる

「「オジちゃん、棗兄ちゃん/なつ兄バイバーイ!!」」
「ふー…後は、うまくやるんじゃぞ望君に新一…」
「博士、望と新一じゃなくて柚香とコナンだぜ」
「…ああ、そうじゃったな」


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