「コラ！こっち向きなさい！！」

やば！！！

「こ、この子達…」
「ハハ…」
「かわいーっっ！！」

蘭によってふり向かされたあたしは何故か抱きしめられている
く、苦し…

「この子達だーれ？」
「ワ、ワシの遠い親戚の子達じゃ…」
「お前ら、いくつだ？」

やっと蘭が放してくれたと思ったら今度はなつ兄に年齢を聞かれた

「じゅうろ…じゃなくて…」
「6歳！！」
「小学1年生かー…」
「「う、うん…」」

あぶな…
あたしも16っていいそうになった

「名前はー？」
「女の子の方からでいいぞー」

女の子の方からって…あたしからじゃない！！
もう思いつかないから前に母さんが描いた漫画に出てた名前でいいかしら

「な、名前は…日向柚香！！！」
「！！」
「柚香ちゃんかー…いい名前ね！！ボクは？」

ふぅ、何とか答えられたわ
なつ兄が驚いたような顔してるけど大丈夫よね…
新一はどうするのかしら

「え、えーっと…えーっと…」
「…」
「！？コナン！！！ボ、ボクの名前は、江戸川コナンだ！！！ハハハ…」

あたし同様、名前を考えてなかった新一は後ろの本を見て叫んだ
コナンって…
いくら名前が思いつかないからってコナンはないわよね？

「コナン…？」
「お前、変な名前だな！！」
「ボ、ボクの父さんがコナン･ドイルのファンだったからこんな名前を…」
「「コナンなー…/ねー…」」

「何がコナンよ！！」
「外国人じゃあるまいし…」
「しかたねーだろ?ほかに思いつかなかったんだから…」
「なぁ、博士ー…」
「な、なんじゃ、棗君」

新一と博士とコナンはないでしょ、と話し合っていたらなつ兄が近寄ってきた

「そいつら望と新一だろ」
「「「！？」」」
「な、何をいっとるんじゃ！？」
「どうかしたー？」
「な、なんでもないよ！」
「？」

博士が大声を出したから蘭不思議そうに聞いてきたけどとりあえず返事をしておく

「な、何で望と新一だって思ったんだ？」
「そんもの似てるからに決まってんだろ。長年お前といた俺様をなめるなよ…なんてったって長男だし？お前らみんなの兄ちゃんなんだからな！！望は愛でわかる！！」
「「「…」」」

一応、新一がなつ兄に聞いてみたけど無駄だったみたい
…愛でわかる訳ないでしょうが
そもそも長男関係ある？