FILE.2
「おーい、望いるかー!?」
「新一、望ー、いるのー?」
「え?」」

博士の話を聞いていた時、蘭となつ兄の声が玄関から聞こえてきた
…何でなつ兄まで、それにどうやって入って来たのかしら
…もしかしてカギ開けっぱなし!?

「もー、帰ってるんなら電話しなさいよー!!カギ開けっぱなしよー!!」
「やっぱ望もいるじゃねぇか。オイ、推理オタクー、俺の望に手ぇ出してねーだろうな!?」
「「ら、ら…蘭となつ兄だ!!!/棗!!?」」

やっぱりカギ開けっぱなしだったのね
っていうか誰が俺の望だって?
それに、新一があたしに手ぇ出す訳ないじゃない

「いかん、早く隠れろ!!」
「か、隠れろって?」
「どこに?」

博士のいう通り隠れようとしても隠れられるような場所は机の後ろぐらいしかなかった
隠れるようなとこ、机の後ろしかないわね
こんなので大丈夫かしら??

「「あれ、博士…」」
「い、いやーひさしぶりじゃのー。棗君に蘭君!!」

ドアが開く音が聞こえて咄嗟にあたしと新一は机の後ろに隠れて息をひそめていた

「うわー!!あいかわらずすごい本の数ねー!!」
「それも、推理小説ばっかりだな…」
「あ、ああ…新一君の父親は、世界的推理小説家じゃからのー…」
「推理といえば、望と棗の家も推理漫画がいっぱいあるわよね」
「ん?ああ…そりゃあそうだろ。母さんが世界的推理漫画家だったからな」

なつ兄のいうようにあたしの家には新一に負けないくらい小説じゃないが推理漫画がたくさんある

「こんな本に囲まれて育ったから、新一と望が推理バカになっちゃうのよ」
「うっせぇなー…」
「推理バカじゃないわよ」

確かに、あたしは推理漫画が好きだけど推理バカではない

「…ん?」
「誰?そこにいるの…」
「い、いやこの子達はその…」

マ、マズいわね…
声に出していた事が聞こえていたらしく、蘭となつ兄に気づかれてしまった
博士が庇ってくれたものの、すぐにバレると思う

「!?」
「?」

新一が何かを見つけたと思ったら新一のお父さんのメガネだった
新一はメガネをして変装?をしているけど生憎、あたしには変装できるような物がないからこのままでいくことにする
どうやら新一のかけたメガネの度がきつかったらしく、レンズを抜いていた

「何だ?こいつら…」
「もー…テレ屋さんねー…」

いつまでも後ろを向いているあたし達をテレているのだと勘違いして蘭が近づいて来る
…照れてる訳じゃないんだけどね


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