FILE.2
「はあ、はあ。げほげほっ」
「ハアハア…だいじょうぶか?望」
「な、なんとか」
「これからどうする?一旦俺のオレの家に行くか?…たったこれだけ走っただけでこんなに息があがっちまうなんて」
「そうね。どうしちゃったのあたし達は!?」

まって、確かあの時あの男達があたし達をなぐった後で…
まさかあの薬を飲んだせいじゃ…!?
なんとか警察官達から逃げ切ったあたし達は雨に濡れながら自分達の身に起こったことを思い出していた
そして銀髪の男に殴られた後薬を飲まされたことに気づく

「!?」
「あ、新一っ!!」
「バカヤロォ!!道の真ん中をうろうろしやがって!!気をつけろこのクソガキ共がぁ!!」
「はははガキか」
「なさけないなー…」

ふと後ろを見てトラックが来ているのに気づいたあたしは慌てて新一を引っ張るが少し反応が遅かったらしく2人でしりもちをついた
運転手に怒鳴られ服はトラックに水をかけられてずぶ濡れだ
なんてなさけないんだろうとあたし達は顔を見合わせなんともいえない顔で笑い、無言で新一の家に向かうのだった


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bkm
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