FILE.2
「おい!もしかしたら家出かもしれんぞ!!」
「こんな子供が?」
「いっ…」
「捜索願いが出てないか確認してみろ!!」
「ハッ!!」
「あの男よくもおもいっきりなぐってくれたわね…な!?」

か、体がちぢんでる!?ど、どうして…
じゃああの子本当に…?
殴られた痛みから頭を手でさすりながら鏡を見るとそこには高校生の姿はなく一緒に医務室に連れてこられた男の子と同じぐらいの自分が映し出され驚愕したあたしは信じられず彼を見た

「な、なんだよ?」
「…」
「なっ!?」
「やっぱり、あなた新一?」
「じゃあオメーは…」

ど、どうなってるの!?こんなことって…
驚いた顔で見られて不思議に思った男の子は声をかけてきた、
そのまま無言で鏡に指さすと鏡を覗いた彼は先ほどのあたしと同じように驚いていた
信じられないけれどこの子は新一で間違いないらしい

「しかたない、とりあえず本部に連絡して警察の託児所に預けるか」
「「!?」」
「よーし、ボウヤ!!おじちゃん達がいい所に連れてって」
「い、いない!?」
「望。逃げるぞ!!」
「う、うん!!」

託児所!?冗談じゃないわ!!
そんなところに預けられるなんて…!
警察官があたし達を託児所に連れて行こうとしている話を聞いて窓から逃げ出した
すぐにあたし達がいないことがバレたが新一に腕を掴まれながら構わず走り出す


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