FILE.1
「またせたな。社長さんよー」
「や、約束どおり一人で来た!!」
「一人で来たのは知ってるさコースターの上から確かめさせてもらったからな」
「は、早く例の物を」
「あせるなよ…金が先だ」
「ほら!これで文句あるまい!!」
「望?」
「し、新一」

蘭と帰ったんじゃ…?
サングラスの男は社長さんと待ち合わせていたらしい
その様子を夢中になって見ていると蘭と先に帰ったはずの新一が後ろから声をかけてきた

「どうしてここに?蘭は?」
「気になって追いかけて来た。蘭は先に帰ってもらったぜ。す、すげー…一億円はあるぞ」
「ええ」
「よし、取引成立だ!!」
「は、早くフィルムを」

フィルム?
一億もの価値のあるフィルムって何かしら
社長がサングラスの男に一億円の入ったアタッシュケースを開けた
その様子をカメラに移そうと服から取り出した

「ほらよ!お前の会社の拳銃密輸の証拠のフィルムだ。悪いことはするもんじゃねーぜ!!」
「おいおいマジかよ」
「写真撮っとくわね」

あの社長、サングラスの男に弱みを握られてたのね
あたしはカメラで取引の様子をパシャパシャ写す


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