FILE.16
「…?」
「前の車、追ってください!!」
「え?雪山じゃないんですか?」

そう…そうだったんだわ!!
二度目に会った時、雅美さんの雰囲気がちがってたのは、広田さん発見の報告にあせってかけつけて、変装が不完全だったから…
そして、広田さんが雅美さんに会った時のあの表情は…
…あれは娘に見つかって驚いたんじゃなくて…
裏切った仲間に仕返しされる恐怖におびえてたのよ…
どうして…どうしてもっと早く気づけなかったのよ!!
タクシーに乗っている間、あたしはどうしてもっと早くこのことに気づけなかったの、とずっと後悔していた

「どうしよう…見失っちゃったよ…」

あせっちゃ駄目よ!!この港に入ったのは確かだわ!!
絶対にこの近くにいるハズだもの!!
絶対に逃がさないわよ!
あっ!博士に貰ったメカを使えばいいじゃない!!

「コナン…蘭姉!あたし、先にいくから!!」
「「え?え―!!?」」

驚いている2人を置いて、あたしはローラーシューズをレベル2(レベル2は自転車と同じ早さ)に設定して雅美さんを追いかけた


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テーマ「人外ファンタジー」
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