FILE.1
「おー、工藤君!!」
「あ。目暮警部、望も」
「なに!?工藤と黒崎!?」
「どういう状況?」

いつも事件先でお世話になっている目暮警部にジェットコースター前でばったり出会ったあたしはそのまま乗り場まで引っ張られ新一と蘭に合流した
名前を呼ばれたことによりあたし達を知っているらしい怪しい格好をした男達に驚かれる

「おお!!あれが有名な高校生探偵工藤新一と相棒の黒崎望か!!迷宮入りの難事件を次々解決してるっていう日本警察の救世主!」
「ちょっと来て来て!!工藤君と黒崎さんよ」
「お手並み拝見させてもらおうぜ!!」

相棒じゃなくて助手、ってどうでもいいか
周りの人達まで騒ぎ始め堂々としている新一とは違い騒がれるのは好きじゃないあたしは苦笑いする。知名度が上がるのは嬉しいけど騒がれたくない

「では、こういうことかね工藤君。ジェットコースターそのものには事故や故障の痕跡はまったくないし」
「状況からみて自殺の線もうすいってこと?」
「そうです。望、警部!!これはあきらかに殺人です!!」
「なるほど…蘭大丈夫?」
「う、うん」

殺人ね
ジェットーコースターでそんなことがあったなんて
新一にここでなにが起こったのか聞いたあたしは蘭の心配をする
俯いている彼女を見てそばに近寄った
あたし達は慣れていても蘭はそうじゃないからその反応が普通だ


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