FILE.15
「だから、さっきからいってるじゃないですか!?私は探偵だって…」
「フン…じゃあなんで逃げたりしたんだ!?」
「そのお嬢さんが血相変えて追っかけて来たんでつい…」
「なにが“つい”だ…そのツラでよくいうぜ!!」

いや蘭にあんな鬼みたいな血相で追いかけられたら誰でも逃げるわよ…多分
蘭とおじさんに取っ捕まったサングラスの男は見かけによらずオドオドした態度で事情を説明していた

「ほ、本当です…どうも昔から根が臆病で…このサングラスも相手になめられないようにと…」
「てめー、いいかげんなことぬかすなよ!!」
「ちょっ…あ…」
「「ドアハハハ」」
「ふふふっ」
「…」
「ちょっと、まじめにその人の話聞いてよ!!雅美さんの命がかかってんのよ!!」
「あ…いや、すまん…」

ご、ごめん。つい…
疑いながら話を聞いていたおじさんは男のサングラスを取るとまるで少女漫画みたいな目をしていたものだからおじさんと新一は大爆笑し、あたしも笑いを抑えきれないでいると蘭が褐を入れ思わず謝り黙って話を聞く



大男を追え!



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テーマ「人外ファンタジー」
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