「し…死んだ…?本当ですか、大家さん!?」
「ああ…夕べ、部屋で首つってるのが見つかってねー…大変な騒ぎだったよ…」
とんでもないことになってきたわね…
広田さんが住んでいるアパートに訪れて見れば、広田さんのお父さんは首をつって亡くなったと大家さんが教えてくれた
「そんな…」
「まったく迷惑な話さ…部屋であんなことが起きちゃ、アパートの評判ガタ落ちだよ…」
「その人の娘さんはどうしたんですか!?」
「娘…?」
「その人を捜しに来た広田雅美さんですよ!!」
大家さん、広田さんに娘がいること知らないのかしら…?
おじさんが大家さんに広田さんのことを聞いたけどとても知っているとは思えないような反応をする
「なーんだ。あの人家出人だったのかい…」
「え?」
「いやね…あの人、ちょっと様子が変だったのさ…家賃を1年分前払いするから何も聞かずに入れてくれってね…」
「い、1年分を…」
「それもすべて新札で……なんかわけありだとは思ったけど家出人とはねー…まあ、娘が来てたとしたらその子もどっかで殺されてるかもしれないよ…」
「その子もって…広田さんは自殺したんじゃ…」
「死体を見た刑事さんがいってたのさ…これは、“殺し”だってね…」
「「「「え〜!!」」」」
そ、そんな…殺しって!?
てっきり自殺だと考えていたあたし達だったけど大家さんの証言で自殺から他殺だということがわかった