FILE.14
「ーお客様のおかけになった電話番号は、現在使われておりません…もう一度、おかけ直しください…」
「おっかしーな―…」
「…?」
「ん?」
「どうしたの?蘭ねえちゃん…」
「何度かけてもあの子につながらないのよ…」
「「あの子?」」
「ほら、この前お父さんを捜してほしいって依頼に来た…広田雅美さんよ!!」

広田さん…?あの子がどうしたの??

行方不明の騒動から数日経ってどこか浮かない顔で電話している蘭に新一が声をかける

「ああ…山形からわざわざ来た…」
「お父さんとあった後、どーしてるか気になってかけてるんだけど…ねえ、ホントにこの番号であってんの?」
「あの子本人が書いたんだから間違いないハズだが…いつも連絡は向こうからで、こっちからは電話したことなかったからなあ…」
「まだ故郷に帰ってないのかなあ…」
「だとしたらまだ父親とアパートにいるか…もしくは…」
「「またあの広田さんの/お父さん、逃げちゃったりして…」」
「ありうるな…あのおっさん、娘に見つかって驚いてたからなあ…」
「ちょっと、冗談はやめてよ!!なんか…いやな予感がする…わたし、ちょっとあのアパートに行ってくる!!」
「お、おい。まてよ蘭!!蘭!!」

蘭って心配性だからなあ…
でも確かにお父さんが見つかって以来連絡つかないのなら気になるかも
おじさんの制止も聞かず探偵事務所を飛び出していった蘭をあたし達は追いかけた



かわいそうな少女



110/145

prev next

bkm
×
「#オリジナル」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -