FILE.13
「ありがとうございました、探偵さん!!父を見つけていただいて!!」
「あ、ああ…しかし、来るのが早いですなー…ついさっき、教えたばかりなのに…」
「うれしくてとんで来たんです!!それで、父は今どこに!?」
「練馬区の安アパートに…」
「そっか!やっぱりまだ東京にいたんだ!!」

…?何か広田さん、最初に来た時より…大人っぽくなってる??
おじさんが広田さんに連絡して間もなく、彼女が息切れしながら探偵事務所に来たのはいいものの…何処か違和感があった

「あれ…?ねえねえ。あのおねーちゃん、前と感じ変わってなーい?」
「え?」
「服装が大人っぽくなってるし…」
「それに、今日は化粧もしてるみたいよ…」
「きっとお父さんに会えるからおめかししてるのよ!」
「「ふーん…」」

お父さんに会うだけなのにおめかししてくものなのかしら…
あたしだったら化粧もせずそのまま会いに行くわ…
あたしは今日、久しぶりに親に会う時は化粧をして行くことを学んだ
学んだところで両親のいないあたしにとっては関係ないことなのだろうけど…


107/145

prev next

bkm
×
「#ファンタジー」のBL小説を読む
BL小説 BLove
- ナノ -