「わたし、競馬場なんて初めてー!!すごーい!!早く雅美さんのお父さん見つけなきゃ!!」
バーロー。いるわけねーだろ!
探偵なめんなよ…
無駄足じゃないかなあ…
とりあえず、東京競馬場に来たあたし達だけど蘭が思ってるほどそう簡単に見つかるわけがないと探偵組は思っていた
「それにこんな人混みの中からどーやって…」
「あ…あーっ!!」
「「「え?」」」
いた―っ!!!
のもつかの間、蘭はあっさりと広田さんのお父さんを見つけおじさんと新一、そしてあたしは開いた口が塞がらないまま彼女の指を指す方を見る
「ほら、見て見て!!わたしって名探偵!!」
んなバカな…
これは…1本取られたわね
まさかこんなところに広田さんのお父さんが居るわけがないという思いを裏切り、広田さんのお父さんは新聞を読みながら唖然としているあたし達の側を通りすぎていく
「じゃー…わたしちょっと呼んで来る!!」
「ま、まて!相手は失踪中だ…驚いて逃げられたら厄介だ…尾けるんだよ。彼の家までな…」
こうして、あたし達はおじさんの指示通り広田さんのお父さんを家まで尾行したのだった