「っ!?」
「望!?」
録音機から声を流した途端、安部豊は逆ギレして望の首を絞めた
「なめるなよ、クソガキ!!きさまにわかるか!?倒産寸前の会社の社長の気持ちが!?ハハハハ…だまされる方が悪いんだよ!!!私の口車にのって疑いもせずあんな保険に入った奴がバカだったんだ!!殺されるとも知らずになぁ!!!」
最初にあたし達をなめたのは貴方じゃない!!
逆ギレもいいとこね…犯罪者の気持ちなんかわかりたくもないわよ
「つっ」
望が安部豊の首を閉める手を噛むとおもいっきりぶん投げられて彼女は車にぶつかる
「そして、わざわざ私に殺されに来たおまえらもバカな奴だ…」
ケッ…バカなのはあんたの方だ…
素直に自首すりゃ、許してやろーと思ったが…
望を傷つけやがって…もー、かんべんできねー!!
博士にもらったこの筋力増強シューズで…
その腐ったノーテン、叩き直して…やるぜ!!!
「!?」
ものすごい勢いで望に向かってくる阿部豊にオレが蹴ったタイヤは見事彼に命中し、タイヤに当たった本人は気絶した
「こ、これは!?」
「ー確かに根岸正樹を殺したのは私だ…この安部豊だよ…」
「誰がこんなことを…」
こうして、目暮警部達が駐車場に来た頃には根岸正樹を殺害した安部豊は録音機のおかげで証拠が見つかったのだ
「…新一、安部豊をボコボコにしてくれてありがとね…」
「え、ああ…!」
ボコボコにしてくれてありがとねって…ハハ、こえーよ
何はともあれ、これにて一件落着である