FILE.12
「「どお?当たってた?」」
「!?」

ああ、今安部さんの考えてることが大体わかるわ。どうせ子供!?
とでも思ってるんでしょうね
車の上から降りて安部さんが思ってることを当ててみた

「さっきそこにいた刑事さんが事件のこと話てたんだ!それで、ボク達なりに推理してみたんだけど…根岸さんの代役に選んだ人は失敗だったね…」
「探偵さんはうまくだませたかもしれないけど、写真はだませないわ…あの人は根岸さんとちがって左利きだったからね…自首しなよ…刑事さんいっぱい来てるからさ…」
「ふ…ハッハッハッ!!えらいぞボウヤ達!!名推理だ!!確かに、根岸正樹を殺したのは私だ…この安部豊だよ…だが、私は自首はせんぞ!!外国で、のんびり暮らすんだ…」
「え―。でもボク達おじさんが白状したこといっちゃうよ!!」
「フ…誰も信じてはくれないよ…子供のいったことなんて…」

バカねー…おじさん
子供の姿になったあたし達が大人に何いったって聞いてくれないのは百も承知よ
でも…あたし達をそんじょそこらのクソガキと一緒にしてもらっちゃ困るわ
安部さんの言葉にかなりイライラしながらもポケットから録音機を取り出す

「でもねー、安部さん…安部さんの言葉なら信じてくれるんじゃない?」
「ー確かに根岸正樹を殺したのは私だ…この安部豊だよ…」

あたしが録音機のスイッチを押すと、さっきの安部さんがいった台詞が録音機から流れた…


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