FILE.12
「ーお客様のお呼び出しを申し上げます…シアトル行き、99便搭乗予定の安部豊様…空港正面の駐車場で根岸正樹様がお待ちかねです…」
「!?」
「ーくり返し申し上げます…」
「おお!毛利君、待たせたな!」
「それより警部何だったんですか?奴のアリバイを崩した手とは?」
「それは君が見つけたんだろ?」
「え?」
「あれ?柚香ちゃんとコナン君は…」

柚香ちゃんとコナン君さっきまで一緒にいたのにどこ行ったんだろ
警部達と合流できたと思ったら私の近くにいた2人がいないことに気づいて思わず辺りを見回す

ー…

今ごろ、おじさん達はかけてもいない電話に驚いてるだろうね。あっ、来たわ安部さん
根岸正樹の名前を使って安部さんを呼び出した数分後、彼は駐車場にやってきた

「うまいこと考えたね、おじさん…」
「!?」
「根岸さんが死んだのは本当は火曜の夜なんでしょう?」
「だ、誰だ!?」

安部さんが誰だと聞いてくるが犯人には無視よ無視
あたし、推理中に喋りかけてくる犯人は無視する質なの

「そう…おじさんが旅行に出かける前の日だ」
「根岸さんそっくりな偽者を毛利探偵に尾させた…根岸さんが水曜日までに生きていたと思わせるために…」
「そして、あらかじめ祭りの日時を調べていたおじさんの計画どおり死体は木曜の夕方に発見される…」
「燃えた死体からは死亡推定時刻がわりだせず…結局、毛利探偵の助言から死んだのは水曜から木曜の夕方ということになった…」
「そして、おじさんは金曜の夜、なにくわぬ顔で旅行から帰って来た…これでアリバイ成立だ!!」
「!?」

推理も大体は話終わったからそろそろ犯人の前に行こうかな
新一とあたしは車の上に座った


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bkm
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