「ええっ。安部のアリバイが崩れたぁ!?ほ、本当ですか、目暮警部殿!?」
「ーああ…今空港に向かっている途中だ!!君にも証言してほしいことがあるんだが、すぐ来られるかね?そうか!では、空港で待っとるぞ!!」
演技上手ねぇ…
目暮警部の声を使っておじさんに電話している新一を見て素直にそう思う
因みにあたしは新一の隣に座って他の人が来ないかどうか見張っていた
「よーし。次はおっちゃんの声で…あっ、どうも目暮警部殿!!毛利小五郎です」
「?」
わ、タバコ屋のおばさん怪しんでるわね。ガン見してるもの…
タバコ屋のおばさんは顔を覗かせながら目暮警部に電話している新一を見ていたのだ
あたしは苦笑いしながら手を振る
―成田空港―
「いいか!邪魔だけはするんじゃねーぞ!!」
「「「はーい!」」」
「―ったく…毎回毎回ついて来やがって…」
毎回毎回ろくに仕事もしてない人が何いってんのよ
「しかし混んでるな―…こりゃー警部達を探すのは一苦労だぞ…」
「ねえ。その安部って人、どの便なの?」
「確か…」
まずいわね…もうすぐ搭乗手続が始まるわ
「しかたない…ちょっと危険だけど…」
「あの人を誘い出すしかないわね!!」
蘭達が目暮警部を探してる内にばれないようあたし達2人は離れた