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「でもなんで探偵なのよ?そんなに推理小説好きが好きなら小説家になればいいのに。望だって絵が上手だから推理漫画描けるでしょ?」
「オレ達は書きたいんじゃないなりたいんだ!!平成のシャーロック・ホームズにな!」
「推理漫画なんて描けないわよ。あとあたしはどちらかというとホームズよりワトソンの方がいいかな」

推理小説のシャーロック・ホームズは新一の影響で好きになったあたしは登場人物としてはホームズよりワトソン派、あたしは確かに新一とよく事件現場に行くが最終的に解決するのは彼だ
あたしはあくまで助手である
それに絵はよく描くけど漫画を描くなんてお母さんじゃあるまいし無理よ

「難事件であればあるほどわくわくするんだよ!!策をろうした犯人を追いつめる時のあのスリル、あの快感!!一度やったやめられねーぜ探偵はよー!!じゃあな!!」
「またね」
「ねえちょっとー。明日の約束忘れてないでしょーね」
「「約束…?」」
「いったじゃないの!?私が都大会で優勝して望が退院したら遊園地に連れてってくれるって!!」
「あれー何のこと?」
「聞いてないしよく避けれたわね」

そんな約束してたかしら?
探偵として犯人を追いつめる時の快感を熱弁して帰ろうとした新一を蘭が呼び止めた
どうやら2人はあたしを含めて遊園地に行く約束をしていたらしい
炸裂する蘭の蹴りを全部避けてとぼける新一に苦笑いし首を傾げる
退院祝いといわれてもよくあることだからピンとこないし


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テーマ「人外ファンタジー」
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