かなしいのはもう逢えないからだ。
さびしいのはもう声が聞こえないからだ。
くるしいのはもうどこにもいないからだ。
なきたいのは、もう、あなたが。
もう何処にもいないあなたの姿を探す。あまりにも呆気無い。だから信じられない。何処を探しても、名前を呼んでも、姿を現さないことが。
あれほど当たり前だと思っていた日常が消えてしまうことが、こんなにも、苦しい。あなたがそこにいて、笑っていてくれる。だから、安心出来る。強くなれる。そう思ってしまうほどに、それは。
「また無茶したのね」
ほら、わたし。あなたがいないとこんなにも無茶をするの。だからね、また隣で「無茶をしたのね」って叱ってよ。
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某所にて/少女の慟哭