「もし、僕が生まれ変われるなら、その時は、」
桜の木の下。僕は言う。消えていく君を繋ぎ止めておきたくて。
「必ず僕が君を迎えに行くよ。今度もまた絶対に君を好きになる。だからそれまで、どうか、」
願わくば来世では共に在れますように。
「それまで待ってて。浮気、しちゃ駄目だよ」
そうして一つ思い出す。君は僕を知らないんだったね。
「……そう伝えて貰えるかな」
「……はい」
約束ですよ。
その台詞はまるで君のようで、嬉しいはずなのに何だか泣きたくなってしまった。きっと僕はちゃんと笑えていないんだろうね。
「うん。……約束、だからね」






090126/有海
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