1.最も恐ろしいことは何かと聞かれた時それは死でも忘却でもないのだと気づく。何より恐ろしいのは、彼が傍にいることを当たり前だと思い込むことだ。思い込みは判断を鈍らせる。当たり前じゃない、全然、そんなの、間違ってる。一度離した掌がもう一度掴めることを当たり前になんかしたくない。

2.「ボクは奇跡だっていつも思っています」たとえば手を伸ばせば触れられること。たとえば返事をもらえる距離にいること。そんなの当たり前のことだと皆は笑うけれど、これが当たり前だと思えるまであとどれだけ時を重ねればいい?少なくとも百年は掛かるな、と思うその孤独は鮮やかだった。
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