あの子を攻略する方法 | ナノ



  the day before


「あーそだ、紗月ちゃん。紗月ちゃん以外の女の子とかからプレゼントとか貰っていいの?」

紗月ちゃん充するために次の日の昼休み紗月ちゃんの教室にきて一緒に昼ごはんを食べていた。
そして紗月ちゃんと同じクラスで俺と同中のやつから「高尾明日ジュース奢ってやるよ!」と言われ、昨日伊藤に言われたことを思い出した。

『へっ?』
「明日俺の誕生日なんだけどさ、女の子からプレゼント貰うことに対して紗月ちゃんはどう考えてんのかなって」
『………わがまま言っていいの?』

だって俺の彼女だろ、と返事をすれば紗月ちゃんはあーだかうーだか唸りだした。

『…も、らってもいいけど、食べ物とかだけがいい。リストバンドとか、そーいうのはだめ。…というか、いや』
「ん、分かった」
『ごめんね、でも嫌だから』
「謝んなくていーって、俺が紗月ちゃんの嫌がることしたくないだけ」

頭を撫でると唇をきゅっと結ぶ紗月ちゃん。
あー嬉しいんだなー、でも学校だから我慢してるんだなー、今度部屋でやってあげよっかなー、可愛いなー!!!!
と、一連の感情は紗月ちゃんが我慢しているので俺も耐えて口にすることはなかったが。(顔が緩みっぱなしで周りにはバレバレなことは知っている。だがそこの爆笑している同中3人、てめーらはダメだ)

『と、ころで和成くん何か欲しいものある?』
「割と強引に話題を逸らそうとする紗月ちゃんが欲しいものかなー」
『…冗談は置いといて、』

冗談じゃねーけどまあ置いとかせてあげようと思う、俺優しい。
(だが後ろで「いや絶対冗談じゃねーって」「気付け高科さん!」「目がガチですやん…」とか騒いでる同中3人、てめーらはダメだ)

「欲しいものねえ…。好きなもんなら思いつくけどな」
『…バスケ?』
「と、紗月ちゃん」
『………誰か和成くんの口縫ってー!!!!』

そう叫ぶ紗月ちゃんを助けれるやつはこのクラスには居なかった。伊達に猛禽の目じゃねーよ?まあ宮地さんが居なくて良かったわーなんて思っていたら、だ。

「呼んだか」
『宮地先輩!!和成くんの口縫ってください!』
「よしきた」
「フラグじゃねーよ!!!?」

後ろに立っていた宮地先輩はとてもいい笑顔でした。
(ちなみにここに居たのはバスケ部の連絡があったから、らしいけどとても偶然とは思えないタイミングでした。先輩やべえ)

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