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プロット2

『っ、高尾くんじゃなきゃ、意味ないのに…っ』
紗月が泣く
緑間が見てて紗月には何も言わずに携帯で高尾に電話
「今日お前紗月ちゃんと帰るんじゃねえの?さっき教室居たけど…」
「お前、紗月に何をしたのだよ」
「は…?いや何言ってんの真ちゃん」
「俺の大事な幼馴染みを泣かせるなと言わねばならんほどお前はバカなのか」
「なんで、泣いて…。ちょ、意味わかんないんだけど」
「俺が知るわけないだろう。本人に聞け」
「っ…場所どこ!」
「そのぐらい自分で探すのだよ、馬鹿め」
「はぁ?!おい緑間ちょっ待て…」

なんというツンデレ。
この間緑間は紗月にメールをいれている。
「先に帰ってるのだよ。高尾といい加減ケリをつけてこい」
この言葉で紗月は高尾に告白することを決める

高尾が紗月を探す。
途中で紗月が携帯を持っていることに気づいて電話をかける(紗月がメール見たあと)

繋がれ繋がれ繋がれ繋がれ…!!
強い念が通じたのかコール音が突如途切れて『…もしもし』と聞こえた。

「紗月ちゃん今どこ?!」
『………高尾くん、なんで必死なの?』
「は?!」

そりゃ紗月ちゃんが好きだからに決まってる。
だけれど紗月ちゃんの求めてる答えは別のような気がした。

「ごめ、質問の意味がちょっと分かんない。ていうか今どこ!」
『…どうして、友達なのに必死になってくれるの?』
「紗月ちゃん!」

どうして今そんなことを聞くんだろう。場所を、紗月ちゃんの居場所を俺は知りたいのに。

『だって友達でしょ?』

その言葉に学校のチャイムが被さって聞こえた。
そして時差で携帯を当ててない方への耳にも届く。

「紗月ちゃんは俺と友達嫌なの…?」
『嫌だよ』

一瞬、息の仕方を忘れた。



『だって、特別じゃない』
「っ、紗月ちゃん、」
『わたし、高尾くんの特別になりたかった』

だけど高尾くんの中では私は友達なのだ。

『だけどね高尾くんの中では私は友達だから、優しくされたら辛いの。だからほっといて、私大丈夫だから』
「嘘つくなよ」

携帯から聞こえた声と後ろから聞こえた声が二重になって私に届く。
振り返ると、肩で息をする高尾くんが鋭い目をこちらに向けて立っていた。
用無し、とでも言うふうに携帯の通話を切って私に向き直る。

『なんで、』
「…携帯からチャイム聞こえた。俺より先に聞こえたし音もでかかったから屋上だと思った」
『っ、顔みないで、終わらせようと思ったのに…』

見たらきっと泣いちゃうから、…ほら思った通りだ。私の目から涙が溢れて止まらない。

『…優しくしないで、1個だけおねがいだから』
「嫌だ」
『高尾くん!』
「優しくするよ、っ放っとけるわけないだろ!好きなんだから!」

私のことを声量で抑え込むように叫ばれた言葉に涙が引っ込んだ。

『え、…好き?は、え…うそ』
「…好きだよ。前から、ずっとだよ」
『だって!じゃあなんで伊藤くん紹介するの?!』
「はあ?!してねえよ!」
『…えっ?』

「というわけで伊藤、どういうことか説明しやがれクソ野郎!」
「おま…言葉汚いよ。あーつか、ばれちゃったんだ」

解説

「というわけで、騙してごめんね。みょうじさん」
『………よかった』
「え?」
『伊藤くん、優しいしいい人なのに私どうやって断れば良いんだろう、って思ってたから…』
「………やっぱ高尾やめて俺にしな、嘘だよやめろよそのガチの真顔。それガチ怒りじゃねーか」
「殺すぞ」
『だめ』
「っ…紗月ちゃんが言うなら仕方ない…!!ていうか今のだめ、可愛い!ぐうかわ…!」
『ぐ、ぐうかわ?』
「ぐうの音も出ないほど可愛い、って意味」
『っ、ばか!ほんと高尾くんばか!』
「かーわーいーいー!」
「なんで俺はバカップルの絡みを見ているんだろうか…」

高尾が伊藤に付き合う報告
伊藤「実は好きじゃねーよ」ってはなし


「と、いうわけだからわりい!お前にはやんねーわ!」
「いやどういうわけか分かんねーけどとりあえずお前が沙月ちゃんと付き合い出したのは分かった」
「バカヤロー!お前が下の名前で呼ぶんじゃねえ!」
「うわめんどくせー…、別に俺本気なわけじゃなかったから別に良いけど」
「………それは返答次第じゃ俺はお前をぶん殴るけどどういう意味だ?」
「物騒だな!いや…俺に兄貴が居るの知ってるだろ?」
「あー…ちょっとチャラ目なイケメンの?」
「お前が言うか?まあそうなんだけど、その兄貴の元カノがゆかりさん」
「………中川?」
「ん。で俺は兄貴に彼女を寝取られてだな」
「…ドロッドロし過ぎだろ」
「だろ。んで、俺はぶっちゃけ寝たくらいで兄貴に行く元カノのことをどう思っても…いやまあクソアマとは思ってんだけどゆかりさんはまだクソ兄貴が好きらしくて」
「………もしかして」
「そう、ヤキモチを妬かせたいんだなあの人は。そして自分のとこに戻ってきて欲しい。または自分のことを惜しんで欲しいわけだ。俺はゆかりさんの頼み事に協力したわけだ」
「はー…そういうことかよ…」
「まあ許してやってよ、俺が言えることじゃないけど。あの人もただ兄貴が好きなだけなんだよ。まあ俺にはなんであいつが良いのかさっぱり分かんねーけど。あの人めっちゃ良い人なんだけど」
「………ま、いいけど。結局そのお陰で告白できたようなもんだし、」
「まー俺も?リア充爆発しろって思ってるしさつきちゃん可愛いからお前らがくっつこうがどうなろうがいいかなーって思ったんだけど」
「よし殴らせろ」
「奢るから許して」
「良かろう。あっオネーサン!注文お願いしまーす!」
「まだ食うのかよ!やめろよ!」


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