「夏休み計画」





鬼「もうすぐ夏休みだけどさ、クロウってやっぱバイト入ってんの?」


ク「いや、店長が気を利かせて土日だけバイトが入ってるぐらいだな」


鬼「へぇ、気が利く店長で良かったじゃん」


JA「そういう鬼柳はどうなんだ?」


鬼「俺?俺は月・水・金の午前中にバイトが入ってるくらいだぜ?まあ、後で急遽呼ばれるかもしれねぇけどさ」


ク「ジャックは良いよなぁー、バイトしてねぇから自由に過ごせるからなー」


JA「なんだその皮肉を含んだ言い方は。別に毎日ゆっくり過ごしてるわけじゃないぞ」


鬼「じゃあ何してんの?」


JA「図書館に行って試験勉強したりだな」


ク「うげ……よく勉強する気になるな…」


JA「そういうことを言ってるから、試験の結果が悪いんだろう」


鬼「何も言えねぇ」


ク「言い返せねぇ」


JA「分かったら少しは勉強に集中するんだな」


鬼「ジャックに正論言われるとは…」


JA「鬼柳、表に出ろ」


鬼「冗談だっての!」


ク「ま、暇してたら連絡でもしろよ。どっか遊びに行こうぜ」


JA「遊星の相手は良いのか?」


ク「遊星も誘えば良い話だろ。あいつなら喜んで来るだろうし」


鬼「じゃあさー、祭りは絶対に行こうぜ。俺、去年あまり行けてなくてさ…満足できなかったぜ」


ク「祭りか……確かに、去年は一回しか行けなかったなぁ…バイト被って」


JA「今年の祭りはいつあるんだ?」


鬼「二週間ごとの日曜に祭りあるぞ」


ク「今年多くね?」


鬼「雨で中止になった場合の配慮じゃねぇの?」


JA「よくそんな資金があるな…」


鬼「突っ込んじゃいけない裏事情ってのもあるんだよ」










――パタパタパタ……









遊「クロウ、ちょっと良いか?」


ク「ん?何?」


遊「今度の木曜とか…予定あるか?」


ク「今度の木曜?ちょっと待ってくれ、携帯で確認すっから」


鬼「遊星、遊星ー。祭り皆で行こうぜー祭りー」


遊「祭り?あぁ、良いぞ。今年の祭りは行きたいと思っていたんだ」


鬼「よっしゃ!他にも行ける奴誘っとこうー。アキにも声かけとけよ」


遊「そうだな、後で誘ってみるよ」


JA「鬼柳の奴、全部の祭りに行く気満々だぞ?」


遊「たまには良いんじゃないか?そんな挑戦的なことをしても」


JA「ま、鬼柳の財布の中身が耐えられるかの問題だな」


鬼「想定外だった!!」


JA「ただの馬鹿だったな」


ク「んー………(ピッピッ)お、木曜空いてるぜ?」


遊「ほ、本当か?」


ク「そんで、木曜がどうかしたのか?」


遊「さっき、杏子さんから水族館のチケット貰ったんだ。一緒に行ってくれないかなー…と思ってな…」


ク「水族館?久々だな、別に良いぜ?遊星の誘いだし」


遊「そうか!良かった!じゃあ、これ渡しておくな」


ク「スケジュールにメモっとかないとなー」


鬼「地球温暖化が進んでるのって、お前らのせいだよな(ボソッ」


ク「今なんか言ったか?」


鬼「いいやー?別にー?」


遊「?とりあえず鬼柳、後で祭りの日程メールで送っておいてくれ」


鬼「おう、分かった!あ、それからプール行きたい!」


遊「俺も行きたい」


鬼「おし!行こう!皆で行こう!」


ク「良かったなジャック、強制だぞ」


JA「嬉しくないわ!」



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