「有難迷惑」






――〜♪〜♪





鬼「ん?クロウの携帯じゃね?」


ク「……なんだ、十代さんからじゃねぇか」


鬼「ドンマイ」


JA「二人共、十代さんに対して相当酷い態度をするようになったな」


鬼「今までの行い上、仕方ねぇよ」


ク「そーそー」


JA「それで?なんと着たんだ?」


ク「中庭に来いってさ。さっさと行ってさっさと用事済ませるか…」


鬼「いってらっしゃいー」


JA「自分が安全だからって、清々しく見送るな?」


鬼「俺は巻き込まれ過ぎたんだよ」














十「お、来た来た!」


ヨ「こっちだこっちー!」


ク「なんだよ、急にメールで呼び出して…何か用か?」


十「クロウにプレゼントー」


ヨ「ほらこれ」


ク「……プレゼントぉ?」


ヨ「俺たち、クロウの誕生日知らなかっただろー?だから、今渡す」


ク「なんでまた?」


十「世話になってる後輩に、せめてもの先輩からの真心ってやつ?」


ヨ「そーそー、そんな感じ」


ク「へぇ……、そりゃどうも…。開けていいのか?」


十「え…あ、開けたいの?」


ヨ「い、家に帰ってからでも…」


ク「別に良いじゃねぇか、気になるんだからよ(ガサガサ」


十「え、いや、ちょっ……ここで開けられると恥ずかしいっていうか…っ」


ヨ「あ、あとで見て欲しいっていうか…っ」


ク「はぁ?っと、これか(ガサッ」


十「………やべ」


ヨ「逃げ遅れた…(ボソッ」


ク「…………聞いていいか?」


十「……何?」


ク「……本当に、プレゼントか?」


ヨ「……そう、プレゼント」


ク「なんでゴム箱なんだよ」


十「……無くなってたら大変かなって」


ク「なんでゴム箱なんだよ」


ヨ「一番……使うかなって」


ク「馬鹿かあんた等は!!?」


十「で、でも!俺たちもしっかり気を使ったんだぞ!」


ヨ「そうだそうだ!使いやすいように、遊星の好きなバナナ味のゴムにしたんだぞ!」


ク「そんな気の使い方いらねぇよ!!///」


十「遊星だって進んで参加してくれるようになるぜ!自信ある!」


ク「使えってか!?」


ヨ「そのために買ったんだぞ!」


十「バナナも飽きてくるかもしれないと思って、イチゴ味も買ってきたんだぞ!」


ク「プレゼントでゴム選んでくるのはあんたらぐらいだ!!」


ヨ「使えよ、勿体ないから」


ク「はぁ!?」


十「使ったら感想聞くからな」


ク「頼む、今すぐ目の前で地面に頭ぶつけて死んでくれ」




++++++++++++++++










――ガラッ






鬼「おっ、おかえ……り?」


JA「どうした…疲れた顔しているが?」


ク「………電波コンビにプレゼント押し付けられた」


JA「押し付けられる時点でプレゼントじゃないぞ」


鬼「押し付けられるプレゼントってなんだよ」


ク「見りゃ分かる(ポイッ」


鬼「なに、俺たちが見て良いの?」


JA「プレゼントだから中身は限られて……(ガサッ)…プレゼント?」


鬼「……ゴムじゃん(ボソッ」


JA「これを貰ったのか?」


ク「あぁ」


鬼「味が……もろに遊星の好物じゃん…」


ク「先輩たちの余計なお節介だよ…」


鬼「まあ……使えば?」


ク「ストッキング被ってコンビニまでパシってこい」


鬼「それ精神的に辛いから止めて!!」


JA「だが、いつまでも持っておくのも…あれだろう…」


ク「鬼柳、いるか?」


鬼「同情?使うこともないのに?同情なのか?」


JA「泣きながら言うな」


ク「どうすっかなー…これ…」


遊「なにをどうしたいんだ?」


ク「これをどう処分すr……いつからいた?」


遊「今来たばかりだ」


ク「そうか、そりゃ良かった」


鬼「遊星、これ必要?(ポイッ」


遊「なんだこれは?」


ク「何渡してんだてめぇええええ!!(ドゴッ」


鬼「ぐえっ!!(バタッ」


遊「なんだ…ゴムか?」


JA「少しは恥らったらどうだ!」


遊「で、どうしたんだ?これは」


ク「……電波コンビに押し付けられた」


遊「あぁ、十代さんとヨハンさんか。納得だ」


鬼「で、使う?」


ク「鬼柳、永遠に黙らせるぞ」


鬼「だって勿体ないぞー?先輩の好意は受け取るもんだって」


ク「悪意しか感じられねぇよ」


遊「……これ、味が付いてるのか?」


JA「女に解説するのはアレだが……、最近のは味も香りもついてるのがあるんだ」


鬼「んで、そん中にあるのは、バナナ味とイチゴ味」


遊「へぇ、こんなものも売っているのか…。クロウ、使わないのか?」


ク「…………」


JA「どうするクロウ。悩みの種は興味津々だぞ」


鬼「クロウ、これは使用許可だと思って良いんじゃねぇの?」


ク「お前らホルマリンに漬かっててくれ」


遊「捨てるのは勿体なくないか?」


ク「……遊星、もう少し考えて発言をだな…」


遊「考えて発言をすればいいんだろう?よし、勿体ないから使わないと損だ」


ク「彼女が男前すぎて生きるのが辛い」


鬼「はい、解決解決。良かったなー、無駄にならなくてー」


JA「三箱あるから、当分は持つだろうな」


ク「お前らはちょっと死んでてくれよ」


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