「ご挨拶」
遊「ただいま」
父「ゆうちゃーん！お帰りっ！」
ク「こんにちはー」
父「おぉ、クロウ君も一緒かー。ほらあがってあがって！」
ク「お邪魔します…」
遊「父さん、母さん…話があるんだ」
父「どうしたんだい？ゆうちゃん…いつにもなく真剣な面持ちで…」
母「何かあったの？」
ク「実は、その…っ。遊星とお付き合いすることになったんで！挨拶でもしとこうか…と…」
遊「………（ｺｸｯ」
父「………」
母「………」
父「ゆうちゃんに彼氏出来たああああ！！（ﾊﾟｰﾝｯ！」
母「おめでとう遊星！（ﾊﾟｰﾝｯ！」
ク「！！」
遊「ちょっ、二人ともどっからクラッカー出したんだ！？」
父「ママっ！ついに、ついにゆうちゃんが普通の女の子らしく恋を…！恋をしたんだよ…！」
母「良かったわっ！遊星に恋人が出来るかどうか、ずっと心配だったの！（泣」
ク「（茫然）」
遊「……そんな心配してたのか…」
父「だってゆうちゃん、普通の女の子よりも男前でカッコいいから･･･っ」
母「どこからそんな血が流れたのか分からないけど…」
遊「…酷い言われようだな…」
父「で、クロウ君。結婚はいつにする？」
ク「は！？」
母「ちょっとパパ、突然そんなこと言ってもクロウ君が困るだけでしょ？」
父「それもそうだね！そうそう、クロウ君！私は孫が3人ほど欲しいな！」
母「双子とか良いわねっ」
遊「父さんっ母さんっ！！////」
ク「……あの、反対とかは…？」
母「反対する必要がどこにあるのかしら…？」
父「クロウ君なら心配いらないし…ゆうちゃんの幼馴染だから、ゆうちゃんのことよく分かってくれてるだろうし…文句の言いようがないじゃないか」
母「それとも、反対して欲しかったのかしら？」
ク「いや･･･なんつーか…あまりにもアッサリしすぎてて…」
父「ゆうちゃんにクロウ君みたいな旦那が出来たら、不動家も安泰だよ！早く高校卒業して、結婚式挙げなきゃね！ゆうちゃんのドレス姿見れるんだね…パパ泣きそうだよ…グスッ」
遊「父さん…先走りすぎだ…」
父「こうしちゃいられない！親戚を全員集めろ！婚約パーティーするぞ！」
母「はいはい、今電話するから」
ク「ちょっと待ってええええええ！！////」
遊「止めてくれえええ！居心地が悪いからぁぁぁ！！///」
父「えー？あ、そうそう。クロウ君の方の親には言ったのかい？」
ク「え？あ…あぁ、一応電話で…」
父「なんて言ってた？」
ク「親父とお袋に『でかした！流石俺の息子！さっさと実家に挨拶に連れてこい！』と祝福された」
父「そうかい、そうかい！じゃあ、その時は僕たちもついていって、結婚式の計画でも話し合おうか！」
母「あらあら、張り切っちゃって」
ク「遊星、お前の両親止めねぇと…本気で結婚式挙げられるぞ」
遊「……あぁなった父さんと母さんは…止められない…」
ク「おい…どうすんだよ…」
遊「クロウこそ…両親を止めないと、俺の両親と一致団結するぞ…」
ク「俺の両親もお前を気に入ってるから、どちらにしろ止められねぇよ…」
遊「……結婚か、思ったよりも早く話が出たな」
ク「おぉおーい！遠い目になってんぞ！気をしっかり持て！」
遊「だが、正直…結婚は悪くない…」
ク「お前っ///」
遊「クロウは？俺が妻だと困るか？」
ク「寧ろ泣いて喜ぶぜ」
遊「………ヤバいな、両親に毒されてきた。結婚する気が湧いてくる」
ク「落ち着け俺、正気を保て、まだ16歳だぞ…」
遊「あ、俺は結婚出来る年齢なのか！」
ク「………」
遊「………後2年」
ク「それは俺が結婚出来る歳のことを言ってんのか！///」
遊「後2年」
ク「あぁあぁあ…もう……///」
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