「依存症」





ク「……はぁ…」


鬼「どうした?疲れた顔してるぞ」


ク「……バイト…詰まってて…休暇がない…」


鬼「うわ、そりゃキツイな…」


ク「朝も夜も入ってて…」


鬼「マジかよ…お前忙しいな」


ク「あまり遊星と遊んでねーし…も…死ぬかも…」


鬼「成程、遊星欠乏症ってことか」


ク「遊星…遊星……ぅっ」


鬼「こういう時に限って、遊星はインフルで休んでるしな。地獄じゃねーか」


ク「俺も…インフルになって死にたい」


鬼「死んでどうすんだよ」


JA「なんだ、またクロウが死にかけてるのか?」


鬼「あぁ。遊星欠乏症ってさ」


JA「またか。タイミング悪いな、お前も」













――数日後






ク「バイト休暇きたあああああ!!」


鬼「うおっ!?何だよ急に!叫ぶなら叫ぶって言えよ!!」


ク「これで遊星に会えるうううう!!っしゃあ!!」


鬼「すっげぇ心の籠ったガッツポーズだな」


ク「ってことで、早退して見舞い行くから。後宜しく(ダッ」


鬼「はっ!?ちょっ、おまっ怒られるの俺だぞ!?」


JA「聞いてないな」


鬼「くそおおお!クロウの馬鹿あああ!」


JA「また怒られるな」













――バタンッ







ク「見舞いに来たぞー!!」


遊「……移るぞ」


ク「おー移せ移せ。遊星が元気になるなら俺は本望だ」


遊「……馬鹿」


ク「馬鹿なのは今に始まったことじゃないだろ」


遊「それはそうだが…」


ク「納得すんなよ」


遊「すまな…ゲホッ」


ク「大丈夫か?熱は?」


遊「熱は…随分と下がった…」


ク「お前の好きな苺買って来たぞ」


遊「苺…食べたい…」


ク「ほら、口開けろ」


遊「……クロウの……」


ク「あ?なんだって?」


遊「クロウの……口移しが良い…(ボソッ」


ク「ブフッ!!…はっ!?////」


遊「…最近……会ってなかったし…その…ぅ…///」


ク「……っ口移しだな?(グイッ」


遊「ぅむっ…ンっ…」


ク「……はっ、苺だけでいいのか?」


遊「……もっと…///」


ク「…病人の癖に、食い意地張った奴…んっ」


遊「ンッ…む……はぁっ…///」


ク「……、何、誘ってんの?その顔」


遊「誘って…ない…///(プイッ」


ク「かーわいい…(チュッ」


遊「ぅっ////」


ク「病人を襲う趣味はねーけど……仕方ねーよな?(ニヤリ」


遊「……ばか///」












JA「クロウはインフルだそうだ」


鬼「だろうな」


ア「何?何かあったの?」


鬼「ナニかやったんだろ」


ア「……呆れたものね」

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