2011バレンタインの残骸*
マツハヤ、にこれからなる予定だったもの
「ウチらからのバレンタインチョコや!お返し待ってるで!」
「アカネさんったら……これは私とアカネさんとイブキさんで選んだんです。作ったりとかは出来なかったんですけど」
ジムリーダー会議後、男性ジムリーダーにアカネとミカンから渡された正方形のラッピングが施された箱。
中身はチョコ、アカネとミカンの言葉から義理ということが分かるのでマツバとハヤトは何も考えずそれを受け取ったがそれが間違いだった。
帰り際、お互い大きな紙袋一つ分。中身は本部に勤めている人からのチョコやクッキーのお菓子。
威嚇するような目をしながら「さっき受け取っていましたよね」と言われてしまうと断れない二人は互いの袋を確認した後苦笑する。
「何個くらいだ?」
「分からないけどどうやって消費するかすごく迷うよ」
マツバが目でそっちはと尋ねるとハヤトは肩をすくめて見せる。
「ハヤト君」
マツバはバックの中から一つの手のひら大の包みを取り出しハヤトに差し出す。ハヤトは目を数回瞬きした後照れくさそうに受け取る。
「ありがとう」
「普通のクッキーだけど、どういたしまして」
短いお礼の後ハヤトは少し考えるそぶりを見せてから、バッグの中に手を入れる。その姿にマツバはピンときたらしく、口元が弧を描いた。
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ここまでだとハヤマツともとれるなぁって思いました