いないもの
ファイア→ダイヤ
高嶺の花と言うわけではない。むしろ手が届く、人目をぐっと引く野花のような触れられる存在だ。
その青い目でうつすのは先の先の未来。
自分の知った世界の裏を、反転世界の王が少しでも暮らしやすくなるように、虐げられる不幸の象徴と言われるポケモンの認識を少しでも良くするように。
その道最中でひとりの青年とであった。その青年はNといい、ポケモンの言葉がわかる存在で青年の存在は彼女にとって励みになる存在だった。
いままで誰も彼女の話を肯定しなかったわけじゃない。リーグ関係者、殿堂入りトレーナーは彼女に感化されたわけではなく自分の意志で似たような道を、また違った道を歩き出した。
「報われねぇわぁ」
少女の隣にいつも居るようになったのは最近だが、結局特別は特別でもその他大勢と大差ない。
いつになったら言えるのか。
たぶんその日は来ない
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ファイア→ダイヤはこいつ夢に一直線で邪魔したくないなっておもって隣にいる相棒ポジにおさまる