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手順を追ってるだけです *



主N



ぼくにとってのNは大切な存在で、それはもちろん恋愛感情。
けどNが同じくぼくに恋愛感情をむけてるかっていうとそうじゃない。むしろぼくに友だちか恋人通り越して家族的な感情を持ってるのかもしれない。

ぼくがたとえ邪の感情を隠していようと、そう言うことには疎くても、そういう感情には聡そうなのに全く気づかない。


現に今も僕の部屋のベットを我が物顔で占領して、挙げ句の果てに寝っ転がるのにじゃまだからって長い髪を留めてるゴムまでといてる。
どこの添い寝抱き枕状態になってるNがやましい考えを企ててるわけがないし。Nは案外顔にでやすいから、何か期待してるときは態度ですぐわかる。
けど今のNは本気でくつろぐことしか考えてない。いや、襲ってもいいとは思うんだよ。Nは結局ぼくなしじゃ生きられないし。

「ねぇN」
「どうしたのブラック?」


今のままで生殺し食らうのもいい加減耐えられなくなった。
起きあがろうともしないNに覆い被さろうとも考えたけど、なるべく平常的に。


「好きだよ、恋愛感情的な意味で」

まるで夕飯はカレーだよとかをいうように、思いを告げる。
赤くなってたら脈ありだけど、どうせぽかんとしてるだろうな。

そう予想しながら振り返ると、案の定言葉を理解しきれなくて固まってるNがいた。
いいや、今のうちにご飯作って、食べ終わってからぼくのNへの思いを聞かせてあげよう。



*****
ちょっとヘタレ気味なブラック


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