苦い記憶
ルビーとミツル
「あ、ミツル久しぶり」
ルビーがぶらぶらとカイナシティの市を回っていると、がんばリボンをくれるお姉さんに話しかけているミツルを見かけた。
「ルビー君!久しぶり、コンテスト?」
「ああ、ユキワラシで美しさをね」
そっか!と元気よく笑う姿からは少し前まで病弱だったとはとうてい想像できない。
体が丈夫になってよかったと思った矢先に親戚の家を飛び出し、その上実力をつけてチャンピオンロードで待ちかまえられていたルビーの気持ちはたまったものじゃなかった。
「お・前・は!どこ行ってたとか野暮だし大体分かるから言わないけどさ!おじさんたち心配してたぞ!」
「でも、僕だって強くなれるって」
「でももだっても禁止だこのもやしっ子!」
「も、もやし!?酷いよルビー君!!」
それを皮切りにルビーの説教はヒートアップして、近くにいたエリートトレーナー達に止められるまで続き、バトルをするときにはミツルは色々とボロボロだった。
「ん?どうしたミツル」
「なんでもないよ‥‥」
どうやらミツルもルビーと同じ事を思い出していたらしい。
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病弱の設定は光の彼方に消えたミツルが好きです、彼のチルタリスは微トラウマです