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sweet devil *



主♂N



ぎゅっ、と中々大きめの効果音と腰を締め付けられる独特の感覚にNは戸惑った。
ここにいるのは自分とブラックだけなので、必然的に自分に抱きついてるのはブラックということになる。

後ろから抱きつかれるなんて思ってもいなかったから、トクトクと心臓が早鐘を鳴らし始める。ポケモンとは違う体温、違う感触‥‥‥

「やっぱり‥‥」
「え?」


ブラックが唐突に口にした言葉は、Nには理解できなかった。なにがやっぱりなのか、その答えはボクに関係があるのか。
ぎゅっと抱きつく力が強くなる。同時にNの体温も高くなる。


「N、君は僕より子供だ」
「子供、って」

そう子供だよ。と見えない表情がどこか寂しそうな悲しそうな表情をした気がした。
Nはブラックの言葉が、理解できるような、理解できないような中間にいた。

そのNの様子にブラックはため息一つ、説明を始めた。

「君は気丈に振る舞うことが多いけど、実際は誰にでも甘えたくて仕方がない。ダイヤさんとか甘えてる良い例だね。」
「そうかな、ボクはいつも通りのつもり」
「それが気丈だっていってるのさ、僕といるときも年上みたいに振る舞ってるけど、君って僕よりずっと欲望に溢れてる。だからさぁ‥‥‥」

抱きつくことを止めたブラックは、今度は首に手を回して抱きしめる。
ブラックが結った髪を引っ張らないように横に流したことで首筋にブラックの髪が当たる。


「子供って認めてもっと素直になりなよ」

これでも僕待ってるんだよ?なんて悪戯っぽく耳元でささやかれたNは羞恥で耳まで真っ赤に染める。
そしてか細い声で途切れ途切れに言葉を紡いだ。
その言葉にとりあえず満足したように口をつり上げ、ブラックはNを抱きしめた。




「もう、少し‥‥‥こうしてて‥‥‥」



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いちゃラブがほしい今日この頃


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