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ダイヤ独白



これは彼なんだろうか。
あの世界を滅ぼそうとしたあの……


とっさにポケモンセンターに戻ってパソコンからロトムを引き取りまたあの部屋に戻った。

ロトムをボールから出せば嬉しそうに機械に飛んで行く。

「ロトム」


そう呼べば機械からヒョイとまた戻ってきて私の周りをくるくる飛びまわり何か何かと待っている。


ねぇロトム……

「このロトムは君なの?」

日記を取り出して見せればロトムはピタッと止まってから、楽しそうに動き出した。


それを肯定と取るなら。


「この男の子はアカギっていうの?」

そう問いかけるとロトムは思い出すようにぎゅうっと目を閉じて、ぱっと目を開いてからフルフルと体を震わせて分からないといった表情をした。


そっか、と私は呟いてからロトムに遊んでいいと言って部屋の隅に座りこむ。




もし、これがあのアカギなら……



ロトムと離れたせいであんな風になったのなら……




あの時ロトムを連れていたら………



何か変わったのかな。




世界を滅ぼそうなんて、ディアルガとパルキア、ギラティナを利用しようなんて思わなかったんだろうか。





駄目だ、頭がぐるぐるする。

「少し休むね……」






思考回路の行く末は
なんて悪い夢なんだろう。



fin.



20100811完成→20110210修正







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