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ダイゴ+ルビー+サファイア



ポケモンリーグ内のチャンピオンの部屋、本来なら緊張感溢れる場所。


しかし今は他愛もない笑い声が溢れていた。部屋の端でテーブルを囲みお茶をする三人。


「ダイゴさん、質問いいですか?」


髪を揺らしながらサファイアは手をあげる。


その声にダイゴはチラリと時計を見る。今の時間で挑戦者がいないなら今日はもう来ないだろうと思いニコリと手元の紅茶を飲みながら答える。


「何個でもいいよ」

どうやら一つしか駄目だと思っていたらしく、サファイアはその返答に驚きながら頭の中で質問を並べているようだった。


「じゃあ最初に‥‥今まで行った地方で一番楽しかったのはどこですか?」

「俺達の予想はカントーなんだけど」


膝の上にエネコをのせての毛繕いをしながらルビーは間髪いれずに呟く。


一番か‥‥

復唱したダイゴは考える素振りを見せる。


「そうだね‥‥カントーも良いところだったよ。ニビは化石研究なども進んでいたし」


やっぱり、と2人が納得しているとダイゴはでも、と付け加える。

「一番はシンオウだよ」


そう言ったダイゴはテーブルの上にあるポケモンクッキーを食べる。



「シンオウ?」


それってどこ?といった感じのサファイアにルビーはエネコの尻尾につやが出るようにマッサージをしながら教える。

「ここから一番遠い地方、ダイヤがいるとこ」



頭の地図が繋がりダイヤの顔が浮かぶがサファイヤは再び頭にクエスチョンを浮かべる。


「シンオウってなにがあった?」


天然というかなんというか‥‥‥

ルビーは嘆息するしかなかった。




それから少したってもサファイアもルビーもわからない、と頭を抱えている。


「2人はコンテスト参加者の人と仲良くなるよね?」

ダイゴからいきなり話を振られたサファイアはびっくりしてクッキーを取り損ねてしまう。


「え?あ、はい!やっぱり同じようにポケモンを魅せたい仲間ですから!!」

その答えにルビーも頷く。


「目指すものは一緒だしな」


「僕がシンオウが一番というのはそれと似た感じだよ」


クスリと笑いながらダイゴが言うと。


エネコをボールに戻しながらルビーは納得したようにあぁ、と声をあげる。

しかしサファイアは変わらず分からないと表情がものがたっている。



そんなサファイアにルビーは分かりやすく説明する。

「つまりダイゴさんはシンオウに友達がいるんだ。

それも同じ趣味とか使うポケモンが同じ友達」


最後の方は投げやり気味にそんなことも分からないの?と付け足されたがサファイアは意味が分かり自分がけなされたことに気づいていないようだった。


「それってなんだか素敵ですね!!」


目を輝かせながら一人で世界を作る。



ダイゴとルビーが苦笑しながらサファイアを眺めクッキーを一かじりしたルビーが切り出す。


「じゃあ、つぎの質問」



小さなお茶会
そういえばダイヤが「たまには別荘にも顔出してほしい」だと



fin.



20110330修正







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