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ゲン×ダイヤ



鋼鉄島のトウガンさんの小屋を借りて日がな一日一人で過ごすゲン。


しかし今日は違った。

「ゲンさん!」

いきよいよく開け放たれたドアをみれば、長い髪を揺らしダイヤが嬉しそうに立っていた。


「やぁダイヤ、どうしたんだい?」


そう問いかければ一層嬉しそうに笑って一つのボールを取り出す。

「リオルが生まれたから報告しにきたんです!」


そのあまりにも幸せそうな顔に思わず笑みがこぼれる。

「そうか、見せてくれるかな?」

そう言えばダイヤはボールからカチリとリオルを出してくれた。

生まれて間もないからか、リオルは出てきて私の顔を見るとダイヤに思い切り抱きついた。

「リオル!もう。この人は怖くないよ」


「ははは、仕方ないよ」


頬を膨らませるダイヤにリオルの名前を尋ねるとまだ決まっていないと言った。


珍しいと思いほうっ、と息をついた。

ダイヤはパーティーや捕まえた他のポケモンにも名前をつける。

そんなダイヤがリオルに名前を決めてないなんて何かあったのだろうか。


「実は今日きたのはゲンさんも一緒に名前をきめてほしくて…」

少し遠慮がちにダメですか?と首を傾げる姿に可愛いな、と目を細めた後。


「私でよければ手伝わせてもらうよ」


そのためにもとキッチンにお茶を準備しに向かった。


あわててダイヤもついてくるからリオルがオロオロしてこけてしまって、それに気づいダイヤがまた慌ただしくリオルにあやまって。




特別になる瞬間
そんな明るい君が私に会いに来た時




fin.



20110330修正







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