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BWシナリオ終盤
!捏造注意


ブラックとNの激しい戦いは、ブラックの勝利で終わった。
それはつまり、Nの理想がブラックの願いに破られたこと。

Nはそれにショックを受けて、どうすればいいか考えあぐねている。


ブラックがなにか声をかけようとした時、下種な声が部屋に響いた。

「何ということだ、それでも私と同じハルモニアの姓をもつ者か」


七賢人のトップ、ゲーチスは高らかと続けた。
自分だけがポケモンを使えればいい、自分こそが王となる。

それこそがプラズマ団のある理由。


それを聞いたチェレンは、眉をひそめてゆっくり呟いた。

「じゃあNは・・・?」

その呟きを聞いたゲーチスは、嘲るようにNを一瞥し吐き捨てるように言葉をならべる。


「こいつは私の思う通りに計画が動くように作り上げた存在

人の心を持たない化け物だ!!

それなのに!ゼクロムを従え、レシラムを従えたお前と戦い本当に英雄は自分なのかと知りたいと言いだし、結果この様だ!!

ブラックお前「黙れ、お前もうしゃべるな」‥‥‥な!!」



抑揚のない声を張り上げ、ゲーチスを制止させるブラック。
チェレンとアデク、そしてホワイトはブラックに違和感と恐怖を覚え、Nは俯いた顔をあげてブラックを凝視した。


「ブラック?」

先ほどの声から動きのないブラックに、恐る恐るホワイトが後ろから声をかけるとブラックはさっと、今まで俯いていた顔をあげて一気に感情を爆発させた。


「ふざけるなゲーチス!Nが化け物だって?
なら僕はポケモンの心を持たない化け物だ!!

Nがポケモンの心を持っていて何が悪い、Nはこれから知っていくんだ!人の優しさや温かさを!!勝手に決めつけるな!

大体、お前がNと人との関わりを絶っておいといて何なのその言い草」

ブラックは冷えた、しかし意思の強い目でゲーチスをにらみつける。

その目はゲーチスの全てを消してしまうほどの力が籠っているように思え、恐怖から、視線を向けられていないはずのホワイトとチェレンらは立っていることがやっとだった。


「お前の計画のせいでNは人生を振り回された。
お前のせいでNは、今後も人に恨まれる立場にいる。

僕は、お前を許す気なんてない」


ボールを取り出し、ブラックはゲーチスに歩み寄る。
ゲーチスはびくっと肩を震わしたが、慌てて気を持ち直しボールを取り出す。


「お前が伝説のポケモンを持っていようと関係ない!!
ここで消し去りNにはまた王の座にいてもらう!!」

「「「ブラック!!」」」


そこにいたゲーチス以外の人間が声をあげ、誰かがブラックの手持ちを回復させた。




ゲーチスとのバトルは、何処までもブラックの優位で、あっという間に勝敗は決した。
ブラックはいつも通りタイプの相性を上手く突きつつ、圧倒的な力の差でゲーチスをひねりつぶした。


「言っただろ?お前を許さない」
「なぜだ!なぜ!!」


手持ちがいなくてもブラックに飛びかかってきそうなゲーチスを、アデクとチェレンが取り押さえる。

「お前には一生分からないだろうな」
「アデクさん、こいつには何言っても無駄ですよ」


チェレンは、Nをどうするかアデクに訪ねようと口を開きかけたとき、Nは首を振り呟きだした。


「分からない‥‥僕がいままでしてきたことが悪だった。そうそれだけだ。

だが僕はこれからどうすればいい?取り返しのつかないことをし続けた僕は……」


そう俯いて小刻みに震えるNに、アデクは一言許すといってチェレンと一緒にゲーチスを連行していった。


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