三通目 [ 3/8 ]
入学 テスト 運動会 球技大会と瞬く間に時は流れた。高校にも慣れてきて、友達もできた。私は帰宅部でなにもすることが無かったので、まぁ、カラオケとか?行ってあそびほうけてます。はい。そんな中でも謙也とのメールは続いている。本当に何でも話せる人。大切な人だと思う。授業中机の下に携帯を隠してメールしたりして、ばれるばれると2人して慌てたふりをしているが、実際そのスリルがたまらなくてよくやる。因みに放課後なう。明日で一学期終わりますね!な今日ですなう。
「なぁなぁ気になっとったんやけど、いつも誰とメールしよん」
『え?ああえっとなぁメル友』
「どこ高?」
『よんてんたからてら?』
「……は?」
いやいや、そんな変わった名前あるわけないやん。と華麗に振り上げられた手が私の脳に衝撃を与えた。うう、いつもながらたまらん。と零せば死ねともう一回手が飛んできた。
「あんた漢字読めなさすぎやん」
『やって読めんもんは読めん』
はははと笑いながら手元にあったプリントに四天宝寺と書くと、ああそれ、してんほうじやん。と簡単に読まれてしまった。なるほどしてんほうじか。
「ほんまアホやな。ありえん」
『ええもん。別になじられるの嫌いじゃない』
「ぇっ……」
『ちょ、リアルに引かんといて!傷つく!』
あ、これイジメじゃないよ。日常風景だから。こんなやりとりできるような友達が出来たって事だよ。うん。愛だよ愛!ここには愛がある!別に私がちょっとMなのも否定しないもん。いーもん。
それはそうともうすぐ夏休みですね。はい。全世界のリア充爆発しろ、まる。そういえば謙也はリア充じゃないのかな?や、でも仮にリア充だったらこんなにメールしてられんか。彼女がヤキモチやくよな。
謙也ー
―なん?
謙也は彼女居るんですか
―……いきなりどしたん⊂(・∀・)⊃ワキワキ
ワキワキってなに。まぁ謙也らしいから可愛いし許すけども。いや、まぁ可愛いよ。うん。(大事な事なので二回言いました)うーん。衝動で聞いてしまっただけだからなんて返そう。そのまんま衝動で(笑)?でもそれはそれで私の小さいプライドが嫌やって言っているから。
なんとなく?(笑)
ちょ、どっちもどっちとか言わないで。もうそれで送っちゃったよ。大丈夫、謙也は私を受け止めてくれるさ!
―なんや吃驚した
ほんまに奈緒はいつも突然やな( ´∀`)
吃驚し過ぎて素麺吹いた←ww
大丈夫?( >∀<)ノシww
―笑いすぎ(´;∀;)
「にやけとるよ」
『え?いつもやろ』
謙也が可愛いからなんか笑ってしまう。いつも変態と言われなれてるから、いいや!人間はみんな変態だよね。人間だもの。あ痛っ!また愛の鉄拳が私の詰まってない脳みそに衝撃を…!
「てかさーそろそろバスの時間やで」
『…あ!遅れる!』
「まぁ、ウチは迎えやけど(笑)」
慌ててリュックを背負って校舎四階から駆け下りた。バスにはギリギリ間に合いましたとさ!ところで、なんで謙也があの時間にそうめん食べてたんだろうか。おやつに素麺?素麺っておやつ…?、大阪やからなんでもありなんかな!
ごめんなさい(笑)
―(笑)が余計やww
それはそれとして、奈緒はリア充じゃないん?
リ ア 充 な わ け な い や ん \(^o^)/ww
―や ん な )^o^(
何このやりとり。って思った人挙手。奇遇だな、私もそれおもったよ。でも楽しいからいいや。人生楽しもうぜ!
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